洋服を購入する際に、「商品品質タグ」を見ますか?
私は必ず見ます。
洗濯マニアなので、洋服の素材はとても気になるからです。
この記事では、素材の特性を知り、
お手入れを考慮したお買い物までご提案したいと思います!
生地の特徴
【AI検索結果による)
①コットン
- 原料:コットンは、アオイ科ワタ属の植物の種子毛から取れます.
- 特徴:
- 肌触りの良さ:柔らかく、肌に優しいのが特徴です.
- 吸水性と通気性:汗をしっかり吸収し、蒸れにくいので、夏服や肌着などに適しています.
- 耐久性:比較的丈夫で、洗濯にも強いです.
- 染色性:色が染まりやすく、様々な色や柄に加工できます.
- 耐熱性:熱に強く、アイロンでシワを伸ばすことができます.
- 縮みやすさ:洗濯で縮む可能性があるため、注意が必要です.
- シワになりやすさ:シワになりやすいので、アイロンが必要な場合があります
②リネン
リネン(麻)とは、亜麻(フラックス)という植物の茎から作られる天然繊維の総称です。リネンは、通気性、吸水性、保湿性、耐久性に優れ、肌に優しい素材として知られています。
リネンの特徴:
- 天然素材:亜麻(フラックス)という植物から作られるため、環境に優しい素材です。
- 通気性・吸水性・保湿性に優れる:涼しく快適に過ごせるため、夏に特に人気です。
- 丈夫で長持ちする:水に濡れることで強度が上がり、使い込むほどに風合いが増します。
- 肌触りが良い:さらっとした肌触りで、毛羽立ちも少ないのが特徴です。
- 汚れにくい:繊維と繊維を繋ぐペクチンという多糖類が含まれており、汚れが染みにくいです。
③ウール
- ウールは羊毛が主:ウールは、主に羊からとれる毛、つまり羊毛から作られる繊維を指します。
- 広義のウール:広義には、羊毛だけでなく、アルパカやアンゴラヤギ、カシミヤヤギなどの毛もウールに含まれます。
- 衣類表示でのウール:衣類表示では、羊毛以外は、カシミヤやモヘヤ、アンゴラなどそれぞれの名前で表記されることが多いです。
- 羊毛の種類:3,000種類以上の羊がいると言われており、それぞれの種類によって毛質が異なります。
- メリノウール:メリノ種の羊の毛は、特に有名で、オーストラリア産が有名です。
- ウールの特徴:ウールは、暖かく、しわになりにくい、通気性がある、汚れが付きにくいなど、様々な特徴があります。
④ポリエステル
ポリエステルとは、石油などの化学合成原料から作られる合成繊維の総称です。代表的なものとして、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維があります。PET繊維は、ペットボトルの原料としても知られています。ポリエステル繊維は、強度が高く、シワになりにくく、乾きやすいなどの特徴があり、衣料品やペットボトルなど様々な用途に使用されています.
ポリエステルの特徴:
- 強度が高い:摩擦や破れに強い.
- シワになりにくい:形を保ちやすく、アイロン不要で手入れしやすい.
- 乾きやすい:吸水性が低いため、洗濯後もすぐに乾く.
- 耐久性がある:長く使用しても劣化しにくい.
- 静電気が起きやすい:特に乾燥した季節に静電気が起こりやすい.
⑤レーヨン
レーヨンとは、木材パルプや綿などの天然素材を薬品加工して作られる再生繊維です。シルクに似た光沢と滑らかな肌触りが特徴で、吸湿性も高く、特に夏物の衣料によく用いられます.
詳細:
- 再生繊維:レーヨンは、天然の素材を薬品で溶かし、再び繊維の形に再生させることで作られる繊維です.
- 原料:主に木材パルプから得られるセルロースが原料です.
- 特徴:
- シルクのような光沢と滑らかな肌触り.
- 吸湿性、放湿性に優れている.
- 染色性が良く、美しい色合いが表現できる.
- ドレープ性があり、美しいシルエットを演出できる.
- 静電気を起こしにくい.
- 燃焼時に有害物質を排出しない.
- 水に濡れると弱くなる、シワになりやすいなどの弱点もある.
⑥ポリウレタン
ポリウレタンとは、ウレタン結合(-NHCOO-)を持つ高分子化合物の総称です。ゴムのような伸縮性があり、様々な硬度や形状に調整できるプラスチックの一種で、衣料品から工業製品まで幅広い用途で利用されています。
詳細:
- ウレタン結合:ポリウレタンは、水酸基を持つ化合物(ポリオール)とイソシアネート基を持つ化合物が反応して、ウレタン結合を生成することで作られます。
- 特徴:柔軟性、弾性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐油性などに優れており、低温特性も良い.
- 用途:
- 衣料品:ストレッチ性のある素材(スパンデックスなど)として使用.
- 工業製品:塗料、接着剤、フォーム(クッション、断熱材、シーリング材など)、合成皮革、自動車部品など.
- 弱点:耐熱性に劣り、高温多湿下では劣化しやすい.
- 歴史:天然ゴムの代替品としてドイツで開発され、1937年にバイエル社によって実用化されました.
補足:
ポリウレタンは、配合や成形方法を変えることで、様々な用途に対応できる柔軟な素材です. 特に、軽量でクッション性があることから、自動車のシートや寝具、家具などのクッション材として広く利用されています
⑦ナイロン
ナイロンとは、主に石油を原料としたポリアミド樹脂から作られる、合成繊維のことです。高い耐久性や軽さ、摩擦に強さなどの特徴があり、衣料品から工業用まで幅広い用途で使われています。例えば、ストッキングやアウトドアウェア、バッグ、釣り糸など、様々なものに使われています。
ナイロンの主な特徴:
- 高い耐久性:摩擦や摩耗、引っ張りにも強く、丈夫です.
- 軽さ:繊維の中で最も軽い部類に属します.
- 耐摩耗性:表面が滑らかで、摩擦による劣化が起こりにくいです.
- 染色性:染色しやすい.
- 速乾性:吸水性が低く、乾きやすいです.
⑧キュプラ
キュプラとは、綿の産毛(コットンリンター)を原料とした再生繊維で、正式名称は「銅アンモニアレーヨン」です。天然由来でありながら、なめらかな肌触り、美しい光沢、吸湿性・透湿性に優れ、高級感がある素材として知られています。
キュプラの特徴:
- 天然由来:綿の種子についた産毛部分を原料としているため、環境に優しい再生繊維です。
- 美しい光沢:断面が丸く、表面が滑らかなため、上品な光沢感があります。
- 滑らかな肌触り:綿に比べて細い繊維で、なめらかな肌触りが特徴です。
- 吸湿性・透湿性:汗をよく吸い、蒸発しやすいため、夏場でも快適な着心地です。
- 静電気が起きにくい:静電気が起きにくい素材なので、冬場の服にもおすすめです。
- 耐久性:一般的なレーヨンに比べて耐久性があり、洗濯による摩擦に強い。
- ドレープ性:しなやかで、優美なシルエットを作ることができます。
素材を選ぶポイント(私の場合)
①コットン:トップスを買う際に、第一優先の素材です。シャツやカットソーは、ほぼコットンです。
しわになりやすいので、洗濯の脱水は短時間にします。(ここポイント!)
②リネン:夏のトップスやジャケットは、ほとんどリネン素材です。シワが風合いになりますので、アイロンはかけていません。
③ウール:ジャケットや冬のニットは、ほとんどウールです。ウールは温かく劣化がしづらいので、長く愛用できます。
④ポリエステル:春・秋のコートやブルゾンはポリエステルがオススメです。風を通しにくいので、温かいです。耐久性があり、お家クリーニングできるものが多いので、扱いやすいです。
⑤レーヨン:あまり選びませんが、夏のお家でくつろぐパンツとして、レーヨンは肌あたりが涼しいのでお勧めです。毛玉ができやすく、生地の劣化が早い印象がありますので、所有物は少ないです。
⑥ポリウレタン:パンツに数%入っていると、ストレッチ性があり着用感はよくなります。ただ、ゴムのようなものなので、多く配合されていると、洋服の劣化が早くなります。私は、1-2%配合までにしています。
⑦ナイロン:洋服でナイロン100%は選ばないようにしています。丈夫ですが、肌には優しくないです。ナイロンバックは持ってます。丈夫で繊細ではないので、痛みやすいバックには最適ではないかと思います。
⑧キュプラ:ややお高め価格のスーツの裏地に使われていることが多いです。シワになりやすいですが、見た目がシルクのような高級感があります。ここ数年で「トップス」の素材としても見かけるようになりました。コットン・キュプラ混の素材であれば、購入することがあります。
素材の特性を活かした洋服選び(私の場合)
①コットン:コットン100%のブラウスです。

②リネン:リネン100%のシャツブラウスです。生地厚めなので、通年活躍します。

③ウール:ウール100%のニットです。温かいです。

こちらはジャケットです。表地ウール100%で、裏地キュプラです。

⑥ポリウレタン混:コットンにポリウレタンが2%入ったデニムパンツ。2%なので、そこまでストレッチ性は強くありません。

⑧キュプラ:キュプラ・コットンのパンツ。夏は肌あたりが涼しいです。

素材選び まとめ
・素材にはそれぞれ特性がある。
・素材の特性を活かしたアイテム選びがオススメ。
・洗濯のしやすさだけでなく、肌あたり・四季の変化による最適な素材を選んで快適に過ごす。
夏は涼しく、冬は温かく。
・ポリウレタン配合率は、1-2%までに抑えるのがおすすめ。(生地が早く劣化するため)
いかがでしたか?
お役に立てればうれしいです!

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